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10枚に込めた思い

今日、名刺を作った。カメラマンとしてスタートする為の、たった10枚の名刺。

人見知りで、小心者で、引っ込み自案で、しゃべるの苦手で、どうしようもない。カメラマンには決して向いていない性格。だけど、運はある。・・・たぶん。

最近思った、いろんな人が応援してくれている。
高校3年生の時、大学に行けと言う親や担任の先生の反対を振り切って、1人写真の道を選んだ。絶対に譲らなかった。学校ではみんなライバル。1人でやってきた。卒業して、家の為に就職すべきか、写真の道を続けるか悩んだ。他にもいろいろあって、鬱になった。
2ヶ月寝て過ごした。座ることもできないし、動けないのでお腹もすかない、寝るしかない。横になりながらテレビを観るのはしんどいので、ひたすらラジオをかけ続けた。世間には疎かったが流行りの曲には詳しくなった。
音楽の力でなんとか立ち直り、友達の紹介でブライダルカメラマンアシスタントのバイトを始める。これはホンッッットにしんどい所で、私より後に入ったバイトは誰1人続いてません。2年経った今でも。私が撮りたいのはこれじゃないなと思う。やはり写真はあきらめるべきか。
そんな中、GOING KOBE '06の撮影の話を頂く。去年は仕事が休めなくて泣く泣くあきらめた分、今年こそはという並々ならぬ思いがあった。知らなかったたくさんのバンドや音楽、たくさんの人と出逢う事ができて、この撮影が自分の大きなステータスになって、しかも念願の音楽雑誌にも載ることができた。ライヴカメラマンになろうと強く思った。本当に、本当に、いい経験をした。

ゼミで一緒だった友達は耳が大きな音に耐えられなくなり、ライヴカメラマンをあきらめた。「私の分もがんばって」と、夢を託された。先日初めて逢ったライヴ友達からは「(いつか、私が撮った)写真集を物販に置いてほしい」という非常にうれしいメールをもらった。旅先で寄った牛たん屋で「今のうちにサインもらっとかなきゃね」と言われた、まだサインないや(笑)。バイト先に来た雑誌カメラマンの方に「ライヴ会場で逢いましょう」と言って頂き、写真を渡したバンドの人は「写真、カッコ良かったよ!」と喜んでくれた。まだ写真渡してないバンドの方も「素敵なカメラマンになってね」と言ってくれた。他にもたくさんの人が応援してくれている。みんな、本当にありがとう。もう少しがんばるよ。

(2006.07.20)
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  by space-junk | 2006-07-20 21:36 | photo

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